保険代理店の営業から整体師へ。「癒し」に満足できず「治療」を目指して柔道整復師の資格を取得 そして――
5年半の様々な経験の積み重ねが、訪問看護ステーション経営へと導いてくれた。

――本日は、よろしくお願いいたします。
吉本社長が訪問看護ステーション開設に至った背景、苦労された点などをお聞きしたいと思います。

吉本社長は保険代理店に勤務されていたのをお辞めになり、柔道整復師になられ、その後訪問看護ステーションを開設されたと伺っています。それぞれのきっかけや経緯について、まずお聞かせいただいてよろしいですか。


吉本:保険代理店を辞めたきっかけは・・・上司とそりが合わなくて(笑)。その上司が後に代理店の支社長になるとかならないとかいう噂がたったんです。

じゃあ、その前に辞めてやろうと。辞めた後に聞いたらその人、支社長にならなかったんですけど(笑)。その後、昔の知り合いのツテで、整体師になりました。

しばらくリラクゼーションサロンで働いていたんですが、リラクゼーションサロンでの施術はあくまでも「癒し」なんですよね。「治療」ではないんですよ。
人の身体に触れる仕事をしていると、「癒したい」よりも「治したい」という思いが強くなってくるんです。

「治療」して、悪いところをちゃんと治してあげたいと。

「治療」するためには資格を取らないといけない。鍼灸師なのか、マッサージ師なのか、柔道整復師なのか。三択で悩んだのですが、その頃は接骨院を開く夢もあったので、柔道整復師の学校に通いました。


――ちなみに、保険代理店を辞められたのは何歳頃だったのでしょうか?


吉本:保険代理店を辞めたのは、26歳頃。

リラクゼーションサロンでマッサージ業務を3年ほどやって、柔道整復師の資格を取りに行ったのが30歳過ぎくらいです。


――その後、デイサービスを開設された・・・?


吉本:いや、デイサービスは開業したのではなく、資格を取った後に勤めていました。当時デイサービス事業は流行りだったこともあり、開業を視野に入れていろんな資料を集めました。

インキュベクスも当時はデイサービスの支援をやっていて、説明会を開いていたんですよ。それを聞きに来たのがインキュベクスさんとのお付き合いの始まりです。

ブームのデイサービス事業所開設を見据えインキュベクス説明会へ。そこで運命的に「訪問看護」に出会い、方向転換!

――吉本社長が弊社に来られたのは、今から5年ほど前ですね。当時はデイサービスがブームでした。


吉本:ブームでしたね。
いろんな大手がデイサービスを始めていました。


――我々が訪問看護の開業・運営支援をやり始めた当初でしょうか。


吉本:そうです。デイサービス説明会の帰り際に、訪問看護もありますよって言われて、なんですかそれ、詳しく教えてくださいとお願いしました。

当時、僕は「訪問看護」なるものは、全く聞いたこともありませんでした。詳しく聞くうちに、これは大変面白いぞ、デイサービスより事業の発展性、可能性が大きいのではないか? と。

でも、もちろん、迷いました。僕の柔道整復師の資格は、3年間という時間、400万円という投資をして取得したものです。さらに約2年ほどデイサービスに勤めていましたから、5年の年月がかかっている。この5年間を捨てるのか? と。

最終的には、訪問看護ステーションを開業して、現在に至るわけですが。逆に言うと、あの5年間があったからこそ訪問看護と出会えたんだなって、今では思えるんですよ。もしあのとき、デイサービス事業に進んでいたとしても、今ほどうまくいってなかっただろうと思います。

僕が「何をやりたいのか」と考えたとき、さっきも言ったように「人を治療したい」というのは動機のひとつであり目的でもありましたが、最終的な目標は「事業を起こして、儲けたい」だったんです。

儲ける「手段」はデイサービスでも訪問看護でも問題なかった。

当時、子どももまだ小さくて。上の子が7歳、下の子は4歳だったかな。自分の家族、自分の人生を変えるつもりで起業したんですよね。それこそ、勤めていたデイサービスなんて、月の手取り25万円、年収でいうと300万円でしたから。

そこから脱却したいのか。輝かしい華やかな未来のために頑張って一旗揚げて、家族みんなで幸せになりたいのか。そこをぶれることなく、取った資格が勿体ないと考えるのではなく、冷静に判断したのはよかったと思っています。

開業にあたっても、開業してからも、インキュベクスのサポートを存分に使いました。

――ビジネスモデルとして訪問看護とデイサービスを比較すると、デイサービスは箱モノですので、ある程度で上限が見えてくると感じています。


吉本:そうそう、その通りです。
デイサービスで売り上げを増やすためには2店舗目、3店舗目・・・と箱を増やさなきゃいけない。

それに対して訪問看護は、たとえば1人のスタッフが100時間訪問に回ると、売り上げだけなら約50万円になるんです。

デイサービス事業所を2店舗目、3店舗目・・・と出店することと、訪問看護師を2人、3人・・・と雇うことなら、箱を作るより人を雇うほうがリスクも少ないし天井が無いんです。


――最終的に吉本社長が訪問看護起業を決意された、決断の理由、背中を押したものは何でしょうか?


吉本:そのときの僕の担当が青井さん(現・インキュベクス社長)だったんですよ。青井さんがすごく親切に対応してくださったんです。

僕は当時は訪問看護の初心者で、素人だったけれど、「この人のアドバイスを聞いてやっていけば、きっとうまくいくんだろうな」って。


――ありがとうございます。
最初は資金調達等も必要ですが、融資を受けられたのでしょうか?
何かご苦労等、ありましたか?


吉本:自己資金は貯めていた300万円。銀行から1000万円借りました。
その1000万円を借りる時も、青井さんが窓口に出て、銀行との間に入ってくれたんですよね。

今思っても、感謝しかないですよ。

第2回目に続きます。

吉本社長のインタビュー冊子が無料でダウンロードできます。

メディカルリケア合同会社の吉本社長のインタビュー冊子(PDF形式)は、下記フォームより無料でダウンロードいただけます。

吉本社長のインタビューをまとめて読みたい方は、こちらからダウンロードください。