訪問看護ステーション開業ストーリーVol.10『一人の利用者様に訪問サービスを最大限に活用いただく方法』

インキュベクスの青井です。
「柔道整復師の資格を活かして起業したい」と希望された経営者様がどのように訪問看護ステーションの開業に至ったかをシリーズでお伝えしています。
前回は『お金にならない業務について』についてお伝えしましたが、本日は『一人の利用者様に訪問サービスを最大限に活用いただく方法』について御紹介致します。
「リハビリ強化型」に特化する反面“看護”の部分では・・・

経営者様は、開業時の営業活動にて地域のリハビリ需要を肌で感じたことから、「リハビリ強化型」の訪問看護ステーションを構築し、地域一番店を目指しておられます。
ただ「リハビリ強化型」に特化する反面、訪問看護における夜間対応(オンコール)や土日祝の対応は、現在でも未対応です。
つまり“看護”の部分では、他の訪問看護ステーションに比べて強みが少ないと言えます。
しかし新規の依頼はリハビリが大半を占めるものの、この事業所は、訪問看護のご利用者様もコンスタントに獲得されています。。
看護の依頼は『何処から来るのか??』

では、この看護の依頼は『何処から来るのか??』についてですが・・・・
ずばり、リハビリの利用者様からの依頼になります。
前述したように同社の新規の依頼はリハビリが大半を占めますが、訪問時に必ず理学療法士などが
『薬の管理できていますか?』
『食事や排泄について何か問題はありませんか?』
など看護として入れる部分を探し出し、ご家族やケアマネージャーに対して看護の必要性の訴求を行います。
これにより、ご利用者様に対して「リハビリ+看護」をセットで提供することが可能になります。
またリハビリに関しても週1回の訪問から週2回への提案など、1名の利用者様に対して最大限に活用いただく運営手法を確立しております。
つまり自らのステーションの特徴を明確化し、最大化することで、オンコール、土日祝対応など、従来の「看護」の強みに頼らずとも地域一番店化を実現しています。
次回に関しては『近隣のケアーズとの連携でケアマネージャーの手間を省く』についてご説明いたします。
これまでの記事
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.1『経営者が訪問看護を目指した理由はとは?』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.2『開業場所を決定する際のポイントとその結果について』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.3『経営者様が開業直後に直面したスタッフ問題とは?』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.4『看護師・療法士のアンケート見えてきたこととは?』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.5『営業活動から見えてきた2つの運営モデル』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.6『経営者が下した決断とは?』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.7『稼働率と人件費率』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.8『採用と営業のタイミング』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.9『お金にならない業務について』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.10『一人の利用者様に訪問サービスを最大限に活用いただく方法』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.11『近隣のケアーズとの連携でケアマネージャーの手間を省く』