訪問看護ステーション開業ストーリーVol.3『経営者様が開業直後に直面したスタッフ問題とは?』

インキュベクスの青井です。
シリーズ3回の今日は、前回に引き続き、「柔道整復師の資格を活かして起業したい」と希望された経営者様がどのように開業を実現したのかをお伝えしていきます。
前回は、訪問看護ステーションの開業場所を決定する際のポイントとその結果として求人費40万円(開業初年度)に対して看護師21名、療法士14名の面接に結び付けた事をお伝えしました。
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.2
本日は、経営者様が開業直後に直面したスタッフ問題についてお伝えいたします。
即戦力を期待し『訪問看護経験者』を優先事項に人選を行った結果・・
先ほどお伝えした通り、開業準備段階で21名の看護師との面談が実現しました。
その際、経営者様は、即戦力を期待し『訪問看護経験者』を優先事項として人選を行いました。
これが後に大きな事態を招きます。
経営者様が、前職デイサービスでは、機能訓練指導員であり経営経験が無かったこと、それに加え、訪問看護に関する知識もまだ十分無かったため、採用した訪問看護経験者から発せられる
『以前の職場ではこの様にしてました』や『訪問看護ではこの様にする事が当たり前です』
などの意見を鵜呑みにしてしまい、経営者様ご自身の考えをしっかりと従業員に共有することが出来なかったため、些細な事から訪問看護経験者と衝突・・・・
結果、開業3ヶ月目にして2名の看護師が退職してしまう事態を招いてしまいました。
その後、早急に人員募集を行ったのですが、その際には、改めて弊社が人材採用時にご提供させていただいているキャリアシート、自己評価・人事考課表、訪問看護ステーション評価表などを基にじっくりと人選を行い、ご納得のいく人材の採用に成功されました。
その後は、ステーション運営も安定に向かいます。
ちなみに先日、経営者様に当時を振り返っていただくと笑いながら『訪問看護経験の有無にこだわらず最初からインキュベクスの採用基準を基に人選を行えば良かった』との事でした。
次回は面談に来た看護師のアンケートから見えてきた事についてご紹介致します。
これまでの記事
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.1『経営者が訪問看護を目指した理由はとは?』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.2『開業場所を決定する際のポイントとその結果について』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.3『経営者様が開業直後に直面したスタッフ問題とは?』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.4『看護師・療法士のアンケート見えてきたこととは?』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.5『営業活動から見えてきた2つの運営モデル』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.6『経営者が下した決断とは?』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.7『稼働率と人件費率』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.8『採用と営業のタイミング』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.9『お金にならない業務について』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.10『一人の利用者様に訪問サービスを最大限に活用いただく方法』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.11『近隣のケアーズとの連携でケアマネージャーの手間を省く』