訪問看護ステーション開業ストーリーVol.4『看護師・療法士のアンケート見えてきたこととは?』

インキュベクスの青井です。
「柔道整復師の資格を活かして起業したい」と希望された経営者様がどのように訪問看護ステーションの開業に至ったかをシリーズでお伝えしています。
シリーズ4回の今日は、同社の事業所に応募してきた看護師・療法士のアンケート見えてきたことをご紹介します。
看護師・療法士の『志望動機』から見えてきたこととは・・・
ケアーズでは、看護師・療法士との面接の際に必ず『志望動機について』等のアンケート書いていただくことを推奨しております。
この事業所で実際に回収したアンケート中から看護師・療法士の志望動機ベスト5を抽出してみます。
志望動機ベスト5
1位 訪問看護に対する魅力
2位 通勤しやすさ(駅から近い)
3位 給与体系
4位 アットホーム感(病院の人間関係に嫌気がさした)
5位 勤務曜日を選べる
(面接シート&既存スタッフアンケート結果より)
この結果を元にそれぞれの項目から見えてきたこと、訪問看護ステーションが準備しておくべきポイントについて実例を交えながら解説します。
アンケート結果から見えてきたことは・・・
1位は、「訪問看護に対する魅力」です。やはり在宅看護・リハにご興味がある、働きたいと思う看護師・療法士が多いことがうかがえます。
2位の「通勤しやすさ(駅から近い)」は、『訪問看護ステーション開業ストーリーVol.2』もお伝えしましたように「スタッフが勤務しやすい場所」ということが重要であることがわかります。
明確な給与体系を整備することが採用に直結します
3位の「給与体系」ですがこちらも明確な基準を設けることが重要です。
例えば、同社では、常勤スタッフに対しては基本給+訪問件数に応じたインセンティブを導入しています。
ちなみに2017年度の稼ぎ頭である理学療法士(30歳女性)は年収700万円を実現しました。
また非常勤スタッフに関しては『時給』ではなく仮に60分訪問の場合であれば4000円/件を固定でお支払いする『件数給』を導入してます。
このように訪問スタッフに対して非常に明確な給与体系を整備することが採用に直結します。
4位の「アットホーム感」に関しては、事前の職場見学やホームページやブログを通して”中の様子”を積極的に発信することをお勧めいたします。
5位の「勤務曜日を選べる」ですが、もちろん対応しております。
同事業所では週1日3時間から勤務可能としておりますが必ず取り決めとして『勤務曜日と勤務時間』を固定することを条件に短時間の訪問スタッフでも積極的に採用しております。
短時間勤務の非常勤スタッフを積極的に採用することで曜日ごとで出勤人数に大きな差が出ますが、出勤人数が多い日に合わせて訪問を集中させる事で訪問スタッフに対して一切の手待ち状態が無い高稼働の運営手法を確立しております。
さいごに
このように「働くスタッフ」のご要望にどのようにお応えしていくかを様々な角度から明確にしていくことが、安定した採用に繋がっていきます。
次回は『営業活動から見えてきた2つの運営モデル』についてご紹介致します。
これまでの記事
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.1『経営者が訪問看護を目指した理由はとは?』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.2『開業場所を決定する際のポイントとその結果について』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.3『経営者様が開業直後に直面したスタッフ問題とは?』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.4『看護師・療法士のアンケート見えてきたこととは?』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.5『営業活動から見えてきた2つの運営モデル』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.6『経営者が下した決断とは?』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.7『稼働率と人件費率』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.8『採用と営業のタイミング』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.9『お金にならない業務について』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.10『一人の利用者様に訪問サービスを最大限に活用いただく方法』
訪問看護ステーション開業ストーリーVol.11『近隣のケアーズとの連携でケアマネージャーの手間を省く』