人の想いと縁に恵まれ、誰にも負けない根性でピンチも乗り切った女性社長のサクセスストーリー!!
――本日はよろしくお願いいたします。
最近、地方・都内を問わず個人の方、特に看護師・療法士の方から訪問看護ステーションで独立起業したいというお問い合わせが増えております。
まず開業前の背景、ご状況についてお伺いしてもよろしいでしょうか。
社会とずっと繋がっていたい!
主婦業、子育てと仕事を両立する中、母親の病気と入退院が重なり・・・

横地様:私、独身時代は銀行に1年勤めて、その後、生命保険会社で6年ほど営業をしていました。
結婚していったん家庭に入ったんですけど、すぐ働きたくなっちゃって。
働いてないと、社会に取り残されてる気分になっちゃうんです。
ただ、子供はすごく大事だったので、子供が寝ている深夜や明け方の隙間時間に、コンビニのバイト。子供を預けられるようになってからは、オフィスコーヒー販売のデモンストレーターになって、デモ機を担ぎながら企業にお邪魔して、コーヒー豆を売る仕事をやっていました。

――すごいバイタリティとエネルギーですね。
たしか、ご実家のお母様が印鑑屋さんを経営しておられて、横地社長はそちらも継いでおられたと伺いました。
印鑑屋さんをやっておられたのは、訪問看護ステーションを開業する前ですか?

横地様:印鑑屋は開業前、というか。
そもそも私が印鑑屋を継いだのも、訪問看護を知ったのも、自分で訪問看護ステーションを開業しようと思ったのも、母の入退院がきっかけなんですよ。
母親のぜんそく発作と入退院をきっかけに印鑑屋を継ぐことに。
病院からはすぐ退院を迫られ・・・
「在宅で看てくれるサービスはないのだろうか?」と調べて辿り着いたのが訪問看護サービス!!

横地様:印鑑屋は、母が起業して、長く経営してきた会社です。
姓名判断をして、石や素材を選んで、その方に合ったオーダーメイドの印鑑をご提供していました。
でも、母は元々ぜんそく体質で、歳をとってからは入退院の繰り返し。

当時、私はオフィスコーヒー販売で業績を上げて、リーダーポジションになることが決定していたんですが、ある時入院している母に病院に呼ばれて「自分はもう会社経営はできないから、お前が継いでやってくれないか」とベッドで懇願されたんです。
主に金融機関を対象に、母自身が営業をして市場開拓してあったんですね。
母は最高で印鑑を一千万売ったこともあるやり手事業家だったので、市場を潰すのは惜しいと言われまして。
結局、私はコーヒー販売のリーダーを諦めて、母の仕事を引き継ぐことになりました。同時に、母も私の住んでいるマンションに呼び寄せて、私が面倒を見ることになりました。

その後、母の具合は一進一退。病院に行ってもすぐに家に戻されちゃうんです。入院しても点滴が外れたらすぐ退院。ずっと、この繰り返し。
真夜中に、母が大発作を起こしたときのことです。
救急車を呼んで、私も付き添って病院に行きました。
深夜で研修医の先生がいらっしゃったんですが、母の様子を見て「これくらいだったら、すぐ帰っていいよ」って。私、びっくりして懇願しましたよ。

「困ります。母は重症化しやすいんです。どうにか一泊させてもらえませんか」
「病院はホテルじゃないから。もう帰ってください」
「帰っても酸素が無いから、サチュレーション(※SpO2。血中酸素濃度)が下がっちゃうんですよ」
「このくらいなら大丈夫ですよ。そんなに言うなら点滴だけはしてあげますよ」
……ずっとこの塩対応なんですよ!?
結局、点滴の後、まだ苦しがる母を連れて家に帰りました。
でも翌日、予想通り悪化して入院。
おかしいな?って。
以前はこんなすぐに、無理矢理「退院してください」なんて言われなかったのに。
点滴が外れた後も一週間くらいは入院させてもらえたのに、何故こんなすぐに退院させるんだろう?
それに、すぐ退院させられると、管につながれた状態で家に戻されてベッド上の生活ですから、お世話する家族は大変なんです。

当時の私くらいの年齢だと、親の介護をするには、タイミング的にまだちょっと早いんですよね。自分も働いて稼がないといけないし、子供も小さくて手がかかる頃です。じゃあ、どうしたらいいのか?
ある日ふと「看護師さんが家に来てくれれば、私が仕事に行っても母の世話してくれるのにな」って思ったんですよ。
それで「看護師 家」など、思いつく言葉で検索してみたら「訪問看護」がヒットしたんです。

――横地社長はそのときまで、訪問看護をご存知なかったのでしょうか?

横地様:全然、知らないですよ!「看護師さんが家に来るこういう制度があるんだ!?」とそのとき初めて知って、調べ始めました。そのサービスを、私自身が切実に必要としていましたから。
どうしてすぐに退院させられてしまうようになったのかも、訪問看護を調べて国の方針を知ることでわかりました。
同時に、思ったんです。
「私と同じ境遇の人、このサービスを必要としている人が、絶対世の中にはたくさんいるはず。その人たちのために、家族支援もふくめて、お手伝いができないだろうか?って。」

インキュベクスさんのことも、この時知りました。
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