【大ピンチ到来!!】開業半年で看護師が一斉に辞めた・・・やり直せたのは人の縁のおかげ、そして取り柄の根性で踏ん張った!!


――国家資格者である看護師さんの採用活動、そして雇用して開業してからも、いろいろ苦労されたと伺っていますが、そのへんをお話ししていただけますか。


横地様:最初の採用は、うまくいかなかったですね……。

ステーションをオープンできたってことは、スタッフが規定人数集まったからこそのオープンなんですけど。

看護師さんの人生観って、私の培ってきた人生観と、まったく違うんです。
違いすぎて、当時はわかりあえなかったんですよ、全然。

理解しようと思ってもわかりあえなくて、例えるなら「お見合いで結婚してお互いを知らないまま一つ屋根の下に暮らす結婚生活」みたいだなって、ずっと思っていました。

どうやったら気持ちよく働いてくれるのかな、どうやったらうまくコミュニケーション取れるのかなって、そんなことばっかり考えていましたね。

でも、逆に看護師さんにしてみたら、私なんかただの小娘、ただのおばちゃん、医療素人でわけのわからない人だったんだろうな……と。

私には「社長オーラ」があるわけでもないですし、当時は経営がしっかりしているステーションでもなかったと思うので……バトルでしたね。

私は看護師さんに何も言えなくて、何か言われても「ハイ、ハイ、ハイ」って。向こうにしてみたら「何だ、あの社長は」っていう感じだったと思うんですよ。

それでもなんとか譲歩しながら一緒にやっていたんですが、うまくいかないまま……

ある日ついに「看護師の一斉全員退職」という事態が勃発しまして。
あのときは「ああ、人生終わったな」って思いましたね。



――それは・・・開業してどのくらいの頃ですか?



横地様:半年です。

インキュベクスの青井さんに事情を話しましたら「半年でだいたいこうなります」と(笑)。

青井さんからは「ここを乗り越えると、必ず、強いステーションができあがります。ここが正念場、踏ん張りどころですよ!」と激励をいただいて。

「そうだ、私は根性だけはある。能力が無くても、根性だけはあるんだ」って自分に言い聞かせました。

何はさておき、急いで、新しく看護師さんを集めなきゃいけない。

インキュベクスの滝さんも他のステーションの社長さんに声を掛けてくださいました。それは採用には結びつかなかったんですけど、この時は人の思い、人の縁に助けられたなって思うんです。

私の持論なんですけれど……何かで動き出したとき、動いたところからの芽は出ないんですよ。「お天道様が味方してくれる」って、私は言ってるんですけど。全然別のところ、ノーマークのところから芽が出るので、それをうまく味方にするとまたその芽が育って広がっていくんですよね。



――波紋のように、人の縁が広がっていくイメージなのですね。


横地様:そう。そうなんです。

まだオープンしたての頃、ある患者さまが私の想いをすごく買ってくださって。
「知り合いの看護師さんが訪問看護をやりたいって言ってるから、会ってみる?」とご紹介いただいたことがあります。

会ってみたら、すごく明るくていい子で。「すぐにはお仕事できないんですけど、
ご縁があればよろしくお願いします」と言われて、ありがとう、よろしくね!って。その後は、たまにお手伝いに来てもらっていたんですが。

看護師一斉退職のときに私、彼女に泣きついたんです。
こういう状況だけど助けてもらえないだろうか、って。

そうしたら彼女、ふたつ返事で「いいですよ、訪問しますよ!」って。



――その方は、そこから常勤のスタッフになられたのですか?


横地様:その子が、今の管理者の小林です。



――今、管理者さんになっておられるのですね!


横地様:そうなんです。

初めて会った頃は准看護師さんで、正看護師さんになるために夜間の学校に通いながら別の施設で働いていたのですが、事情を知って、うちの訪問を頑張って入れてくれるようになりました。

「この短時間なら二件訪問できる」って夜勤明けにも行ってくれたり。

小林のおかげで持ち直して、そのうち彼女の友達も助っ人で入ってくれるようになって。

その間に私は、他の訪問看護ステーションさんに「たまたま条件が合わなくて採用に至らなかった看護師さん、ご存知ではありませんか?」と尋ねて回りました。

そうしたら、ある訪問看護ステーションの社長さんが事情を汲んでくださって「横地さん大変だね。うちでは条件が合わなくて採用しなかった子がいるから、ちょっと電話してみるよ」と。

いい社長さんでしょう? で、そちらが紹介してくださった子も入ってくれて。

あともうひとり、外部からの募集の子が来てくれて。こちらは今の主任の小柏。

ほんとに、助けてくれた看護師さんたちのおかげで、あの当時はなんとか回っていましたね。



――少しずつ、ステーション再生のメンバーが揃っていったのですね。


横地様:そうですね。

今でも、管理者も私も、当時を思い出すだけで涙しますからね。
あのとき大変だったよねって。



――そこがターニングポイントとなって、今の「あい訪問看護ステーション」があるのですね。

そこからは看護師さんとの関係性、結びつきも、一緒に苦労を乗り越えて同志のように?


横地様:はい。ほんとに大変だったけど、あれがあったからこそ、いい看護師さん方に恵まれたと思っています。



――ある意味、戦友ですよね。


横地様:そう、戦友たち。2.5人ぎりぎりで。一週間のうち誰もフォローで入ってくれなかったら、終わってたかもしれません。



――ご利用者様との関係もありますから、看護師さんがいなくなったら訪問に回れなくなって、今度は地域の信頼がなくなってしまいますよね。


横地様:そう。地域の信頼を失うわけにいかなかったんです。だから休止するわけにもいかなかったので、もうほんと、お金じゃなくて、訪問看護師の自転車操業。
どうしても必要なときは人材派遣も一週間単位で借りて。

新規のご利用者様も、断りたくなかったんですよ。ひたすら必死に回していました。


第4回に続きます。


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