訪問看護/訪問介護/施設運営/訪問診療のバックオフィス、起業支援を行っている、インキュベクスグループの上村です。

今日のテーマは、“PT戦略”

訪問看護ステーション運営におけるPT 戦略はまだまだいける!
そんなテーマを私たちが直営で経営している訪問看護ステーション1箇所の実例と共にお話ししていきます。

まず私たちの訪問看護ステーションスタッフの給料は平均年収で620万円。
これが基本級のベースです。高いですよね。

でも高いには理由があるのです、ということも合わせてお話ししたいと思います。
ちなみに1人1人が稼ぐ賃金が1ヶ月あたり平均的に102万円。

PT1人が102万円稼ぎ出す、その秘密をご紹介してまいりましょう。

102万円稼ぐとなったらもう朝から晩まで働いているんだろう、そういう疑問がわくかもしれませんが、これからご紹介するお話というのは僕らの実例です。

朝の8時半から17時半までの勤務で、基本的に入社後2,3ヶ月経ってからは直行直帰というスタイルも取り入れながら、残業はなし、という前提です。

実例なのでAさんBさんCさんDさんEさんでご紹介していきます。

僕がこだわっているのは、何といっても訪問時間数

これをきちっと取っていく。言い方を変えれば、稼働率を上げるということです。

Aさんは1ヶ月あたり121時間訪問を行っている。
23日稼働中、1日あたりの訪問時間で言うと5.2時間、件数で言うと1日あたり5.9回。
23日稼働をして彼のあるいは彼女の売上は月あたり102万円を売り上げるということです。

同じ見方でBさんCさんを見ていくと、例えばこの方々は5名の事業所に所属の方々ですが、この事業所ではPT戦略としてPTさんが思いっきり活躍するので、1日あたり平均5.36時間、訪問件数で言うと6.08件の訪問ができています。

売上金額を割り出すにあたっては、5.36×1時間の訪問単価8500円で計算します。

すると単純計算で102万円、高いですよね。

これを常にキープするという前提があるので、年収ベース620万÷12か月で52万円というお給料が出せるということなのです。

ちなみにこれを単純計算して、102万円からお給与を指し引くと50万円。

単純な利益率は49%ということになります。

PT戦略は、これをご覧いただいている皆さんもご承知の通り、ニーズはものすごくあるので、私たちはこれからも積極的に展開していきたいと考えています。


そして2025年、これは別のYouTube動画でもご説明しましたが、私たちは訪問看護ステーションを新たに3拠点出す予定です。

別の動画でも繰り返しご紹介していますが、看護師8名に対してPTが5名から6名ぐらいの割合、これが私の考えるベストな訪問看護ステーションの形です。

ちなみに8名ぐらい看護士さんがいるということは、オンコールの件数が1ヶ月3件とか4件ほどの場合が多く、疲弊するほどにはならないということです。
このようなことを守りながら、ナースの採用も同時に進めながら、地域からたくさんいただいているPTのニーズに答えてまいります。

また、これを覧いただいている方の中にもいらっしゃるかもしれませんが、「PTは在籍しているけれどこんなに稼働は出せないよ」あるいは、「いいお給料が出せないよ」というお話をよくお聞きします。

ご相談をいただければアドバイスできると思いますが、少しお話すると、私がまず最初に考えるのは、給与から設計するということ。スタッフの採用から設計します。

年収620万円を払ってなおかつ会社にも利益を出せる構造というのは、どれぐらいの稼働率を出さなくてはいけないのか、そのためには地域はどれぐらい狭めなくてはいけないのか、移動時間は何分以内に収めなくてはいけないのか、などを意識するということです。
一生懸命頑張った結果こうなっちゃった、ではないのです。

頑張ってもらうために給与から決める。
給与から決めて営業活動の量を決める。

PTさんの頑張りに応えられるように、とにかく環境整備をものすごく考えているし、例えばルート設計、これについてはまた別で機会があればご紹介するかもしれませんが、Googleマップを使って移動時間の最小化なども実現するわけです。

利益も残すし、給料も出すし、働き方も改善されている、という風に、やはり経営とは三方も四方も、3箇所、4箇所、5箇所にも、より良いところを作る必要があると思っています。

なかなか稼働率が上げられない等、是非相談ください。