インキュベクス顧問の上村です。

2026年に46拠点を新たに立ち上げる――この数字だけ聞くと、とても現実的ではないと感じるかもしれません。しかし、月に4拠点のペースで開業していくと考えれば、実は不可能ではありません。
これまで4〜5拠点を展開してきた実績から、どの地域でも再現性のある仕組みがあると確信しています。その結果、「一気に46拠点を出す」という判断に至ったのです。

マネジメント体制の大転換

大きく変わるのはマネジメントの在り方です。
従来は、

  • 管理者
  • 事業責任者
  • 代表者

といった階層で管理を行ってきました。しかし46拠点規模になると、従来型の管理方法ではスピード感が失われてしまいます。
そこで目指すのが「自走式の組織」です。

つまり、「トップが指示して動く」仕組みではなく、各拠点が自ら課題を解決し、成長していける体制をつくることが重要なのです。

自走式組織の具体像

自走式の組織を実現するために、各拠点は10名以内の小規模チームで構成されます。

  • 看護師:6名程度
  • 理学療法士(PT):3〜4名

この規模感であれば、コミュニケーションが密に取れ、スピード感のある判断が可能です。

また、経験を積んだスタッフには、新たな拠点の管理者としてチャレンジできるトレーニングを提供します。これにより、人材が次々と新しい事業所を牽引できる体制が整っていきます。

理想的な関係性とは

理想的な姿は「代表者が各ステーション管理者と会ったことがない」状態です。
もちろん全く顔を合わせないわけではありませんが、それほど拠点数が多く、現場が自律して動いているということです。
規模拡大を実現するには、「トップが一人ひとりを把握しきれない」くらいの状況がちょうど良いのです。

介護ビジネスを支える仕組み

すでに介護ビジネスで年間5,000万円〜1億円規模の利益を出している方にとっても、この考え方は大いに参考になるでしょう。

さらに、拡大を支えるためにはITの導入が欠かせません。

  • 訪問スケジュール管理
  • 請求業務の効率化
  • 人材育成のサポートシステム

これらを取り入れることで、拠点数が増えても組織のスムーズな運営が可能になります。