2027年、訪問看護ステーション経営を中核とする「まるっとけあグループ」は、スタッフ約200名の組織となる予定です。
では、スタッフ200名の訪問看護グループとは、どのような事業規模なのでしょうか。
売上はどのくらいになるのか。どのような組織が必要になるのか。そして、その先にどのような成長が見えてくるのか。
今回は、私たちが目指す事業規模と、その実現に向けた経営戦略について、具体的な数字を交えながら考えてみたいと思います。
スタッフ約200名の組織をつくる
まず、2027年に向けて想定している組織構成を見てみます。
- 看護師:約85名
- 理学療法士・作業療法士など:約45名
- ケアマネジャー:約30名
- 介護士・介護福祉士:約15名
- 事務・管理部門:約10名
- その他事業部:約10名
合計で約200名の組織構成です。
例えば、1拠点あたり看護師約8名、リハビリ職約5名を配置すると、現場職員だけで約13名を想定しています。
この規模の拠点を複数展開しながら、本部機能やエリア管理体制を整えていくことになります。
ここで重要なのは、スタッフの人数を増やすことだけが、組織の成長ではないということです。
採用、教育、営業、労務、経理、請求、業績管理。
事業規模が大きくなるほど、それぞれの機能を整え、責任者を配置していく必要があります。
経営者個人の力に依存する経営から、組織の仕組みで成長できる経営へ。
200名体制を目指すということは、経営のあり方そのものを変えていくことでもあるのです。
訪問看護事業だけで年間売上約18億円を目指す
では、訪問看護事業の売上はどのくらいになるのでしょうか。
私たちが目指しているのは、訪問看護事業における年間売上約18億円という規模です。
月間売上に換算すると約1億5,000万円になります。
これは、看護師やリハビリ職の配置、各拠点の稼働率、生産性の向上などを前提とした将来の事業目標です。
もちろん、スタッフの人数が増えれば、そのまま売上が増えるわけではありません。
利用者数、訪問件数、職種別の稼働状況、管理業務に従事する人員など、さまざまな要素が収益に影響します。
だからこそ、単純に拠点数やスタッフ数を増やすのではなく、一人ひとりの生産性と、各拠点の収益性を高める経営が重要になります。
さらに、訪問看護だけでなく、ケアマネジメントや介護事業などを組み合わせることで、グループ全体の事業基盤を広げていくことができます。
多拠点化による事業規模の拡大と、既存拠点の収益性向上。
この両方を実現することが、持続的な成長につながると考えています。
営業利益率25%を想定すると、年間営業利益は約4.5億円
次に、年間売上約18億円に対して、営業利益率25%を確保できた場合を考えてみます。
年間営業利益は概算で約4.5億円。
月間では約3,750万円の営業利益に相当します。
もちろん、営業利益率25%は目標とする収益水準を想定したものであり、実際の利益は人件費や拠点運営費、採用費用などによって変動します。
重要なのは、利益を確保すること自体ではありません。
安定して利益を生み出せる経営基盤があれば、その資金を次の成長に向けた投資に活用できるということです。
採用への先行投資。
教育体制の強化。
新規拠点の開設。
管理者の育成や本部機能の整備。
事業を拡大するためには、将来を見据えて必要な投資を行うことも欠かせません。
目先の収益だけを追う経営と、数年先の成長を見据えて投資できる経営では、選択できる戦略が大きく変わります。
利益は単なる経営成績ではなく、次の成長を実現するための重要な経営資源でもあるのです。
200名になってから組織を考えるのでは遅い
200名規模の組織をつくるのであれば、200名になってから管理体制を整えるのでは遅いと考えています。
採用、教育、業績管理、管理者育成、本部機能。
これらを、組織の成長に合わせて整備していかなければなりません。
特定の管理者や一部のスタッフの頑張りだけで事業が成り立っているのであれば、拠点を増やし続けることには限界があります。
必要なのは、個人の能力だけに依存せず、組織として成果を出せる仕組みをつくることです。
そして、その仕組みは一度つくれば完成するものでもありません。
採用市場も変わります。制度も変わります。事業規模が大きくなれば、求められる管理体制も変わります。
だからこそ、数字を確認し、改善を続けながら組織を成長させていく必要があります。
売上や利益を可視化し、課題を発見し、改善につなげる。
こうした経営管理の仕組みを各拠点に定着させることが、多拠点経営を支える基盤になると考えています。
200名体制は、次の成長に向けた通過点
200名体制は、まるっとけあグループにとってゴールではありません。
次の成長に向けた経営基盤です。
組織が成長し、安定して利益を生み出せるようになれば、新規事業への参入、M&A、新たな地域への出店、人材採用への先行投資など、経営の選択肢も広がります。
ただし、規模を大きくすること自体が目的ではありません。
大切なのは、成長によって得られた経営資源を、職員の待遇向上やサービスの質の向上、そして次の事業投資につなげていくことです。
そのためには、目先の売上や利益だけでなく、数年先の組織を考えながら経営する必要があります。
200名になったとき、どのような組織でありたいのか。
その組織をつくるために、今から何を整えておくべきなのか。
私たちが考えるべきなのは、そこです。
スタッフ約200名、年間売上約18億円。
これらは単なる規模の目標ではなく、組織として持続的に成長するための一つの指標です。
まるっとけあグループは、200名体制を一つの通過点として、在宅医療・介護の分野で、さらに成長できる企業グループを目指していきます。
※本記事に記載した2027年の人員体制、売上および営業利益は、将来の目標・想定に基づくものであり、確定したものではありません。