
円仁会の上村です。
ケアマネジャーの事業所を経営するうえで、私は「どこから信頼されるか」という視点が非常に重要だと考えています。
利用者や家族から信頼されることは、もちろん大切です。
一方で、ケアマネジャーの事業所にとって、病院や在宅クリニックから信頼されることにも、大きな意味があります。
なぜなら、それが新たな相談や紹介につながるからです。
では、なぜ「医療に強いケアマネ」は、病院やクリニックから重宝されるのでしょうか。
医療側が安心して相談できるケアマネ
一番大きいのは、医療側が安心して相談できることだと思います。
例えば、退院支援の場面を考えてみます。
- 退院後の生活はどうするのか。
- 医療処置は必要なのか。
- 服薬管理は大丈夫なのか。
- 急変したとき、どう対応するのか。
そして、看取りまで、どのように支えていくのか。
こうしたケースでは、介護の知識だけでは十分ではありません。
医療を理解したうえで、その人の生活を組み立てる力が必要になります。
病院や在宅クリニックからすると、患者さんを地域へ送り出したあとも、安心して任せられるケアマネジャーがいることは非常に大きい。
だからこそ、「医療のことを分かっているケアマネ」は重宝されるのです。
医療知識だけでは「医療に強い」とはいえない
ここは、経営者としても押さえておきたいところです。
医療に強いケアマネとは、単純に医療知識が多いケアマネではありません。
疾患や薬について知識がある。
医療処置について理解している。
それだけでは不十分です。
重要なのは、医療の情報を理解したうえで、それを実際の生活支援につなげられることです。
医療と介護の間に立ち、患者さんの生活をどう組み立てるのか。
そこまで考えられるケアマネだからこそ、医療側も安心して相談できます。
医療に強いケアマネは、どう育つのか
では、そのようなケアマネジャーをどう育てるのか。
私は、日常的に医療と接する環境をつくることが一つの方法だと考えています。
例えば、訪問看護と居宅介護支援事業所を一緒に運営する。
そうすると、ケアマネジャーは日常的に看護師と連携することになります。
- 疾患や服薬。
- 退院支援。
- 急変対応。
- 看取り。
こうした実際のケースを通して医療を学び、経験を積み重ねていく。
これは、研修だけでは身につきにくい部分です。
現場で医療職と連携し、実際のケースを経験する。
その積み重ねが、ケアマネジャーの対応力を高めていきます。
そして、少しずつ、
「このケアマネなら、医療のことも分かっている」
という評価につながっていく。
信頼が紹介につながる
ここからが、経営として非常に重要なところです。
医療側から信頼されるようになると、
「この患者さんを、このケアマネにお願いしたい」
という相談が生まれてきます。
つまり、ケアマネジャーの医療対応力が、地域の医療機関との信頼関係につながり、その信頼関係が新たな紹介につながっていくわけです。
これは、単に「ケアマネの質が上がった」という話にとどまりません。
医療機関から信頼され、選ばれる居宅をつくる。
そのための経営上の取り組みとして考えることができます。
そして、ここでいう「医療に強い」とは、医療知識をたくさん持っていることだけを指すわけではありません。
医療と介護の間に立ち、医療側が安心して患者さんを任せられること。
そこに、「医療に強いケアマネ」の価値があります。
医療と介護の間に立てる事業所をつくる
だからこそ、経営者が考えるべきなのは、ケアマネジャー個人に勉強させることではなく、
医療を学び、医療職と連携し、実際のケースを経験できる環境を、事業所としてどうつくるか。
その仕組みまで考える必要があります。
その一つの方法が、訪問看護と居宅介護支援事業所を一緒に運営することです。
では、実際にどのように運営すれば、医療に強いケアマネを育て、医療機関から信頼される居宅をつくれるのか。
その仕組みと、実際の運営については、「経営者向けの無料オンライン説明会」で詳しくお話ししてみようと思います。