ケアーズ訪問看護ステーション起業運営支援の本部と
訪問看護ステーションを運営している上村です。

私は過去900社ほどの訪問看護ステーション開業を支援してきましたが最近の傾向は訪問看護ステーションが障害者グループホームに介入することで
事業成長がいとも簡単に実現するような誤解が広まっています。

今回は定員10名の障害者グループホームに訪問看護ステーションが介入した場合の収支計算をしてみます。

◆売り上げ 月商30万(1名:10万円とした場合)
入居者10名の全員に訪問看護サービスの提供をすることは理論上は可能ですが、今まで経験では10名の利用者中に3名程度までの利用が一般的かと。

◆人件費 月間150万円
看護師の人件費を1人50万とした場合、月当たり150万の人件費が必要です。

◆販売管理費 67.5万
(内訳)
事務所費用15万円
社会保険等22.5万
その他  30万(車両駐車場代その他)

◆営業利益
▲187万円(年間で少なくとも2200万円ほどが赤字です)

◆結論
10名定員や20名定員のグループホームに介入するだけで、訪問看護ステーションが黒字化するのは不可能です。

ぜひ、訪問看護ステーションの現実をご覧をいただきたいと思います。
その上で、あるべき姿で訪問看護ステーション経営を改めて検討いただきたいのです。

※(注)
訪問看護ステーションが障害者グループホームに介入する場合、営業利益は40%。
いとも簡単に利益獲得が出来るをアピールするFC本部があるようですが、10名定員や20名定員のグループホームに介入するだけで、
訪問看護ステーションの黒字化はできません。

訪問看護ステーションは市中のニーズに懸命に応えてこそ拡大成長ができるサービスなのです。

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