ケアーズ訪問看護ステーション起業運営支援の本部と
訪問看護ステーションを運営している上村です。

訪問看護ステーションの開業は極めて簡単です。
看護師2.5名が在籍すれば医療保険・介護保険の申請ができるのだから。
簡単に言えば人員配置だけできればスタートできる医療・介護サービス。

立派な事務所いらないし、医師の在籍の必要もない。ましてや経営者の経験や
運営会社の決算書の状況も不問。経営者の経歴も問われない(ラ―メン店が
本業でもアミューズメント業でもいい。ハードルは低く(見える)。
見方を変えると、それだけニーズがあるので国をあげて増やさなければいけないという
事業といえる。

僕自身も直営ステーションを経営している。
業績はまずまずの営業利益1億円だ。

現在は直営2拠点目の開業を準備し、そして来春には3拠点目を
準備している。

僕自身がこの業務にかけている時間はきわめて短い。
1週間でおおよそ1時間程度の報・連・相を受けている。

しかし唯一、こだわっている部分がある。
経営者の仕事は大きく2点だ。

1点目は面接に来る人、応募してくる方が「いい人か?」
「害になる人か?」の見極めだ。そうは言っても、人を見て
評価が出来るほど僕の人間は出来ていない。

だからこそ基本的な部分を評価する
経歴書の書き方、写真(プリクラじゃないか?)、挨拶、言葉使い、
転職歴の少なさ、おばさん度等の確認等チェックポイントは様々だ。

ちなみに「私は・・〇〇したい!」をいう看護師はたくさんいる。
一般的にはこの言葉には民間経営者は喜ぶ。
普段、社内では〇〇やりたい!なんて言葉は耳にしないからだ。

実は僕はこの手のタイプは遠慮することにしている。
実は訪問看護ステーション経営に自分らしさは不要(自分の中で思っていればよい)。

願わくば、仕事にも、客にも、チームにも愛情を持つことは当たり前だが、
手順に従い、こなし、評価する能力etcがマストだ。

人を見ていない多くの経営者はこの「〇〇したい」に反応し、ビジネスはもちろん
経営を任せる方がいる。信じられないが、経営を経験したことの無い意欲に対して
大金をはたく、人生をかける。そして失敗する。

訪問看護ステーション経営は待ったなしのリアルな現場。
看護師の個人宅1訪問は1万円に変わるのに・・・営業をせずに資料を作成する。

看護師が、やりたいことを応援したい。気持ちはわかるが、そのために不慣れな
商品開発や調査、資料作成等に1日の大半の時間をかける事業所がある。

ここは必ず閉じる。閉店の理由は経営者のきわめて楽観主義にある。
楽観主義は余裕からかもだ(金持ち会社に多く見る傾向だ)

2点目は資金調達だ(言わずもがな)

僕が知る限り経営者が必死であれば結果を出せないビジネスってあるんだろうか?
経営者に気合入れてほしいのは準備期間の100日だ。
・・たったの3か月。この3か月は本業が入れ替わる位のインパクトがあるはずだ。