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小さな会議室から手探りのスタート。最初は苦難の連続だった
――開業当初は自動車学校さんの会議室一部屋、長テーブルとパイプ椅子から始まった、とお聞きしました。開業1年目、苦労されたことはあったのでしょうか。


オープニングスタッフは5人だったから、大きいスペースはいらなくて、小さなスペースでも十分やっていけるよねっていうので、みんなの顔が見える、お互いがコミュニケーションをとれる環境からスタートしたんです。
看護師さんは最初、3人だったかな。あとSTさんとPTさんで、5人。
――オープニングスタッフのほとんどは訪問看護が未経験だったとか・・・?

みんな、何も知らないわけですよ。やること全部初めてで、みんなでつくっていこうよって声を掛け合って、やり始めた。
ところがお互いに「どこまでやりたいか」「どこまで形作っていかなければならないか」というところは、どうしても温度差があるじゃないですか。
管理者にそこは任せてスタートしたのですが、責任感からか、毎日毎日、夜中まで資料を作り込みしたり、営業戦略を練ったりしていたんですね。

結果を出そうとしているんだけれど、そのために「自分がやらなきゃいけない」と自分を追い込んでいたんです。暗中模索ですからどうしても疲れがたまってきます。だんだん不安定にもなってくる。
周りを巻き込みながら、チームでやっていく姿勢があればよかったんですが。
特にその頃は、僕との関係もまだしっかりとできてなかった。
認定看護師の採用から、管理者と看護部門リーダーの役割がまとまり現場が動き出した。
往診医との信頼感を築き上げて利用者を掴む
――最初はどうしても、ステーション認知のためにケアマネや医療機関への営業、挨拶回りが必要になってきますが、営業は皆さんで?社長ご自身も行かれたのでしょうか?

実際にインキュベクスさんと契約する前に、地域の地域包括支援センターなどを回っただけで、それ以降の営業回りは一回もしてないんですよ。


関係としては、まだ全然できてなかったんですね、そのときもね。


そうなったきっかけ、ターニングポイントがあったのでしょうか?

経営、マネジメントについては、彼女は経験がまったく無いじゃないですか。
元々は看護師ですから、どのように組織をマネジメントすればいいのかわからない。仕事をスタッフに任せず全部自分でやろうとする。周りもどうすればいいかわからない。当時の僕は、管理者や周りのスタッフの話をひたすら聞いていました。

それが大きく変わったのは、去年春、大きな病院の認定看護師が採用できてからです。スキルの高い認定看護師が管理者の補佐に入ってくれまして、やっと彼女も「仕事を任せる」ことを意識してできるようになったのではないかな。
そこからは一気に良い流れができた感じです。大きなターニングポイントがあるとすれば、その時でしょうか。





この訪問看護師さんたちなら任せられると。素晴らしいですね。

ただ、最近、管理者は成長していると感じています。
往診医の先生の名前は、それこそ1年くらい前までは毎日のように管理者から直接話を聞いていたのですが、視点が変わってきているというか。

彼女は以前のようなこだわりが薄れて、今はもっと視野が広くなっている気がします。
もちろん往診医の先生との太いパイプは現在もしっかりと健在ですが、それだけではなく、先を見て行かなきゃならないという視点に変わってきていると感じています。
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